修理前↓

痛みが激しかったです

修理後↓

金具をアンティークな物に変えて
金属製の脚を取り付けました。
上段をテレビボードに作り変え、中段と下段をリビングボードに作り変えました

お納めしたところです。

製作過程でお客様に提出した図面です。
オイル仕上げ マホガニー色です。

↑この桐たんすは「夜具たんす」と言って、布団を収納するものです。今ではあまり見かけませんが昭和初期には多くありました。

↑奥行きが90センチ有りサイコロを二つ重ねた様なたんすです。
お客様が引っ越した先に置き場所が無いということで、小さくしたいとのご依頼です。

一度バラバラにして、部材を切り出し一から作り直します。

白っぽく見えるところは新しい材料です。

↑着色しオイルで仕上げて金具を取り付けました。

↑お納めした所です。
実は既存の家具に合わせて欲しいとのご依頼だったので、左の階段たんすに大きさ、金具の雰囲気、色を合わせました。
完璧に近い仕上がりだったと思います。
難しい仕事ですが、やりがいが有りとても楽しい仕事でした。
この様に大きな桐たんすを小さく作り替える仕事は、かなり多くのご依頼を頂いております。
他にも事例が多数有りますので、又の機会にブログに紹介します。
こちらにも小さくした事例があります。
昔ながらの桐たんすです。

この桐たんすは三つに分かれます。これの一番下の部分を直します

2棹分です

修理完了です
モダンな雰囲気になりました。

お納めした所です。
前回のブログでも少し触れましたが
蒔絵の飾棚の修理が完了しました。
修理前↓

結構傷み、汚れが有りましたがほぼ完全に直りました。


蒔絵の部分は塗装をかけてから蒔絵の部分を砥ぎだすので
非常に時間がかかります。

紫檀の縁取りも再生しました。

飾棚の内側の部分です。
トノコ仕上げを施していますが
シミ等一切ありません。
実はこういうところが一番技術を必要とします。

本日、お客様宅へたんすをお届けしました。
このたんすは亡きお母様がお嫁入り道具として
持たせてもらったものだそうです。
今回修理をご依頼されたのは娘さん姉妹で
2棹あるたんすをそれぞれのお宅にお納めします。
本日は、妹さんのお宅にお届けしたのですが
その際、お母様のお嫁入りの時の写真を
見せて頂きました。

花嫁衣装を身にまとい、桐たんすの前での写真です。

こちらは修理前の状態です↑
50年以上経過しています。

こちらは修理後です↓

ご依頼された娘さん姉妹は、それぞれ娘さんがいます。
お姉さまは2人娘さんがいるのでお嫁に行く際は
二つに分けて持たせてあげたいとおっしゃっていました。
今年最後の納品でとても素敵なお話を聞くことが出来ました。