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桐たんす職人

東京墨田区の桐たんす職人です。

お客様の声

お客様に桐たんすを納めた後、お客様の声として

アンケートの手紙を書いてもらっています。

感謝の気持ちやお褒めを頂くこともあります

もちろん厳しい指摘をされる場合もありますが

より良い桐たんす制作を行うためにも

真摯に受け止めています。


先日頂いた手紙を紹介致します (クリックすると拡大します)
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長年気にしてたタンスの扱い、ひょんな事からホームページを見ることが
あり御工房を見つけました。
 人とのご縁とはこうやって出来るもの思いました。
 タンスを受け取りました。私の思うところそのものでした。すばらしい!
細かい細工は素人目にも分かります。頼んで良かったと本当に思います。
 ありがとうございました。
 タンスの送られてきた日は“友引”でした。このご縁感謝します。
これからも職人道を極めてください。ファンとして応援いたしております。


納めた箪笥です↓

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この箪笥はお客様の亡くなったお母様の箪笥を小さい小引出しに作り直しを行ったものです

最初の状態です↓
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この箪笥を全てバラして、材料を切り出して行きます↓
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組み上げて行きます↓
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取っ手が付いていない状態です↓
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取っ手も箪笥から切り出し取り付けました。

桐たんすには木釘を使いますが、木釘も箪笥から取り出して使用しました。

職人としてもとてもやりがいのある仕事でした

また、お客様にもとても喜んで頂きましてとてもうれしく思います。

このような仕事をさせて頂いて 本当に感謝しております。ありがとうございました










桐たんすの思い出のお手紙を頂いたこともあります。(クリックすると拡大します)
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箪笥の思い出
70年も前に、母の嫁入り道具として我が家にやって来た箪笥戦時中には
父がリヤカーに積んで疎開し、戦後は着物の代わりに食糧の保存場所にも
なっていたそうです。
その後私が生まれて、七五三の祝い着、成人式の晴着と次々と
収納物が代わってゆき、
とうとうあちこち縮んで割れてうしろの板も剥がれてしまい
カラッポになって置いておかれた箪笥 
私の生立ちの歴史をすべて見ていた箪笥を、美しく蘇らせて下さって
深く感謝致しております。
その昔終戦後、豆の入っていた引き出しにさっそく
私の新調したお着物を入れました。
ずっと大切に致します。            感謝


修理前の箪笥です↓
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IMG_1205.jpg



納めた時の写真です↓
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IMG_1446-1.jpg

お嫁入り道具として娘に持たせた桐たんすはご両親の愛情のたまものです。

大切に大切に使ってこられた箪笥を次の代の娘さんが使っていく

「桐たんすっていいなぁ」って本当に思います。

戦後は食糧の保管庫として使っていたんですね。

貴重なお話をありがとうございました。







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