先日、東京都小金井市にある「江戸東京たてもの園」にて実演を行いました。
江戸東京たてもの園とは
都立小金井公園の中に位置し、園内には江戸時代から昭和初期までの、約30棟の貴重な建物が移築または復元し立ち並んでいます。

大正から昭和初期に小岩に有った和傘問屋の川野商店で実演を行いました

軒先をちょっとお借りします。

海外からの観光客が多かったです。
3月21日より26日(火)まで
表参道ヒルズ・ギャラリーコーワにて開催されています。

このイベントは、墨田区内で、もの作りをしている職人仲間で開催しております。
普段制作している物とは違う遊び心のある、少しアートな作品を中心に
展示してあります。

私は、桐製の小物中心で、小さい桐たんす、千鳥型のコースター、スマホ・タブレットスタンド、まな板などです。

12人が参加しております。

それぞれのこだわりの作品が展示してあります。
ご興味の方は是非いらして下さい。
時間は12:00~19:00 26日(火)は17:00まで
私は25日(月)が当番ですので一日います。
ギャラリーコーワ
https://www.omotesandohills.com/shops_restaurants/shops/002660.html
修理前↓

比較的間口が広い桐たんすです。
扉の部分と引き出しの部分が上下に分かれます
この桐たんすをリビングボードに作り変えました。

下段の引き出しの部分です↑

引き出しは前開きに作り変えました。
棚板と扉はフラットになりますので、中のものが取り出しやすいです。
中央に縦柄を入れてあるので強度があり
食器を入れてもびくともしません。

こんな感じで開きます↑

脚は金属製です↑

上段の扉の部分はこんな感じです↑
オイル仕上げですので、水がかかっても大丈夫です。
お客様の手紙です↓

イメージしていたより素晴らしい作品に大変満足すると同時に
マイスターとしても技量に納得させられました。
両親の思い出のタンスも、デザインを変えながらも自分達から子供へと
引き継いで使っていければと思いました。
ありがとうございました。

↑この桐たんすは「夜具たんす」と言って、布団を収納するものです。今ではあまり見かけませんが昭和初期には多くありました。

↑奥行きが90センチ有りサイコロを二つ重ねた様なたんすです。
お客様が引っ越した先に置き場所が無いということで、小さくしたいとのご依頼です。

一度バラバラにして、部材を切り出し一から作り直します。

白っぽく見えるところは新しい材料です。

↑着色しオイルで仕上げて金具を取り付けました。

↑お納めした所です。
実は既存の家具に合わせて欲しいとのご依頼だったので、左の階段たんすに大きさ、金具の雰囲気、色を合わせました。
完璧に近い仕上がりだったと思います。
難しい仕事ですが、やりがいが有りとても楽しい仕事でした。
この様に大きな桐たんすを小さく作り替える仕事は、かなり多くのご依頼を頂いております。
他にも事例が多数有りますので、又の機会にブログに紹介します。
こちらにも小さくした事例があります。